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2009年1月

2009年1月29日 (木)

前田慶次郎利益

火坂雅志の「天地人」については、ブログで述べた。

http://shibaryo.synapse-blog.jp/shibaryo/2009/01/post-4f09.html

前田慶次郎のことが気になり、

隆慶一郎(1923-1989)著「一夢庵風流記」(読売新聞社)を読んだ。荒唐無稽な話の展開?傾奇者の話をするときはこんなものか。あとがきを読んでみると、司馬遼太郎著の「城をとる話」(光文社)も、前田慶次郎をモデルにしているとのこと、これも読まなくては。

前田慶次郎のことは、原哲夫の漫画「花の慶次:雲のかなたに」(週刊少年ジャンプ)で知った。「北斗の拳」を書いた漫画家である。傾奇者(かぶきもの)の主人公はフィクションだと思っていたが、実在のヒトなんですね。隆慶一郎の作品も、漫画も誇張が多いにしても、実在していたとは驚きでした。

最近ではパチンコ台の「CR花の慶次」というのがあるらしい。全くもって驚きの世の中である。

南北朝時代に婆沙羅(ばさら)大名の佐々木道誉もいました。

山形県米沢に行くと 前田慶次ゆかりの地めぐりをしてくれる

タクシー会社もありますね。http://www.yamagatakanko.com/feature/theme/maeta/maeta2.html

http://www.yamagatakanko.com/feature/theme/maeta/index.html

NHKの大河ドラマ「天地人」でも後半から登場するかもしれませんが、そのときは いったい誰が演じるのでしょうか。

麻黄

タミフル耐性Aソ連型インフルエンザウイルスが話題になっている。http://mainichi.jp/select/science/news/20090128ddm012040006000c.html

 23都道府県のAソ連型患者121人のウイルスを調べると、1人を除き99・1%で耐性化していた。今月16日の発表では、Aソ連型の割合は36・2%で、耐性化ウイルスが見つかったのは11道府県で、その割合は97・1%だった。」

もうひとつの特効薬リレンザが入手困難になるのかもしれない。

かぜに用いる漢方薬には、葛根湯、桂枝湯、麻黄湯などがある。

日本大学 矢久保 修嗣准教授(和漢医薬学)によると 麻黄湯は発汗がなく、悪寒、発熱、つよい関節痛、筋肉痛のかぜに用いる。

麻黄は 生薬単(原島 広至著、NTS社)によると、「麻」は植物の麻ではなく、食べると舌を麻痺させることが由来、「黄」はマオウが黄緑色のため。

「小児のインフルエンザ治療におけるタミフルと麻黄湯の比較では、A型では、解熱時間、発熱期間、全身症状有期間、全身症状消失時間はいずれも効果は同等で、B型では全身症状消失時間を麻黄湯が有意に短縮。 たっぷりのお湯で服用して、悪寒や冷えをとるとともに水分を補うことで発汗の促進になるのではないかと考えられる。」

麻黄は英語では ephedra herb というが、

ephedrine を分離発見したのは、長井長義(1845-1929)東京大学薬学部教授である。漢方薬の成分が日本人によって初めて解明された。

小青竜湯の「青竜」はマオウのこと、マオウの採取後、日陰で乾かしたときの色が青いことからつけられた。

タミフルやリレンザの代わりに、麻黄湯をインフルエンザの時に服用するといい。(ただし高齢者や循環器系の既往歴がある人、胃腸障害がある人は注意)

2009年1月28日 (水)

死因究明

1月25日の朝日新聞社説に「死因究明:監察医を全国に広げよう」という記事が掲載された。http://www.asahi.com/paper/editorial20090125.html

「政府はすべての都道府県に死因を究明する医療センターを設立するべきと提言。専門医、解剖補助職員による検案、解剖検査部門、血液生化学部門、薬毒物検査部門からなる。240億円の経費。」

地元鹿児島の法医学教室

http://www2.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~mdio/list/b/b1/index.html

専従スタッフは4名?大学院生の数は?今後、県単位の死因究明センターつくりに対応できる体制は?

独立行政法人化した大学がどれだけやれるのか?利益、効率優先の今の時代、よほど、財務省官僚や国会議員が考慮してくれないと絵に描いた餅か。

朝日新聞の社説は日本法医学会の死因究明のありかた検討委員会最終報告(2009年1月20日)の日本型の死因究明制度の構築を目指して:死因究明医療センター構想」を踏まえている。http://plaza.umin.ac.jp/legalmed/siinnkyuumei/teigensaisyuu.htm

警察や死体検案を担当した医師が誤って病死と判断した事例が少なからずある。「例えば相撲部屋のリンチ死事件だ。愛知県警が病死と間違えた。遺族が別の県警に相談して解剖しなければ、あやうく遺体は火葬されるところだった。ガス器具の不具合による中毒死事故も、多くは簡単な調べで心不全などとして片づけられていた。」

警察から依頼された医師がすることは、外表からの異常は無いか、大きな異常がなければ、心腔穿刺(心臓の中の血液を採取)して、トロポニン定性テストを行い、心筋梗塞かどうかの判定。http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL0467.htm

しかし、生きているヒトでの心筋梗塞の判定はわかるが、心停止したヒトの判定にトロポニン定性検査が使えるのか?

および、髄液採取を行い、クモ膜下出血かどうかを判断。

これで、死体検案して書類を書いてくれ。おかしい。

海堂尊(かいどう たける)氏の作品を読んでから、autopsy-imagingに関心がある。http://hranmu.spaces.live.com/Blog/cns!F6D2A9D447E0DCE9!650.entry

オートプシー・イメージング学会もあるhttp://plaza.umin.ac.jp/~ai-ai/

千葉大学法医学教室は 無料でCT検案を行っている。http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/houi/CT/index.html

こういう教室は稀であろう。鹿児島でやろうにも体制整備、予算など数々の障壁がある。現状では法医解剖を増やすことは困難であろう。鹿児島の死体検案の一助にCT検案が導入される日が来るのか?まだまだ今後も死因を誤診することが少なからず、続くのだろう。

2009年1月26日 (月)

Miss Saigon

1月25日(日)博多座でミュージカル「ミス・サイゴン」を見た。

前日は雪が降り、博多の街は寒かった。

http://www.hakataza.co.jp/miss_saigon/

話の筋はオペラの「蝶々婦人」を思わせた。別所哲也以外の当日の出演役者は知らないけど、歌もうまかった。市村正親や新妻聖子は昨日は出てなかったけど、見てみたい役者である。予約なしで、当日券を買い求めたため、座席は2階の一番後ろの席であったが、舞台の熱気や雰囲気は十分伝わった。

座席数は1300余り、2ヶ月余りのロングラン、鹿児島では考えられない。やはり、博多は大きい。九州新幹線が全線開通すれば、舞台や美術館の展覧会を見る機会も増えるかもしれない。

テレビは視聴率を稼げる歌手やタレントの下手な?歌や演技を垂れ流すが、やはり、いいものは、金を払わないと見れないことがわかった。

2009年1月23日 (金)

天地人

筆者の火坂雅志
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E5%9D%82%E9%9B%85%E5%BF%97
自分と同じ年に生まれているようで。

これまで、豊臣秀吉、織田信長、徳川家康、武田信玄、上杉謙信などは戦国時代の有名な登場人物は学校で習ったり、小説で読んだりして、耳なじみがあるのですが「天地人」に登場する上杉謙信の養子と その家老のことを知りませんでした。

家来の 前田慶次郎
漫画ででてくるのですが、
実在したようですね。
小説があれば 読んでみようと思います。

前回のNHK日曜大河ドラマは鹿児島が舞台の部分は見ましたが、後は あまり 見てません。

大河ドラマは
原作と脚本が違うことを 以前は嫌っていたのですが、前回の篤姫で
小松帯刀を登場させたのはすごいと思いました(はまり役とは思いませんでしたが)。原作を2回読んで、小松が登場しないことを確認しました。原作は 嫁姑の部分が多く ちょっと 読みづらい部分もありました。

「天地人」という言葉がどこから来ているのか?

以前 海音寺潮五郎氏の「天と地と」で謙信と信玄の話がありました。

NHKのHPでは
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http://www9.nhk.or.jp/taiga/topics/index.html
上杉謙信の伝記『北越軍談(*)』の中の謙信の言葉(謙信公語類)からきている。
*上杉謙信、景勝、上杉家の家臣などの軍記物

「輝虎(謙信)公曰く。天の時、地の利に叶(かな)い、人の和とも整いたる大将というは、和漢両朝上古(じょうこ)にだも聞こえず。いわんや、末代なお有るべしとも覚えず。もっともこの三事整うにおいては、弓矢も起こるべからず、敵対する者もなし」

大将というのは「天・地・人」の3つの条件が揃うことが理想だが、そんな人物は日本や中国の歴史どころか神話の時代にも聞いたことがない。もっとも3つの条件が揃うようなら、戦争も起こらないし、その大将に敵対する人物も現れないだろうと語っているのだ。

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http://www.epochtimes.jp/jp/2005/03/html/d59779.html

中国では古来より事を成就するのに必要だと言われてきたのが、「天の時」「地の利」「人の和」である。「天、地、人」は世界を形成するものとして「三才」という。三国を考えてみると、曹操が天子(皇帝)を側に抱えて諸侯に命令を下して「天の時」をとり、孫権が地理的に有利なことから「地の利」」をとり、劉備が諸葛孔明を得て「人の和」をとったと考えられる。すなわち三国は「天の時」、「地の利」、「人の和」という三分ともいえる。

老子の『道徳経』には
人法地、地法天、天法道、道法自然。
(人は地を法とし、地は天を法とし、天は道を法とし、道は自然は法とする)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「天地人」というタイトルに感心しています。

さて、時代は下って米沢藩主になった上杉鷹山(宮崎から養子)は 経済立て直しで有名で、大河ドラマで取り上げてくれると今の時代にふさわしいですが 今回のドラマで 10年はないでしょう。
(全国各地から オラの県を取り上げてくれの陳情があるでしょうから)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%9D%89%E9%B7%B9%E5%B1%B1

話が 海音寺潮五郎氏に戻りますが、彼は自分の原作を映像化することを必ずしも賛同しなかったようである。

Wikipediaでは

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E9%9F%B3%E5%AF%BA%E6%BD%AE%E4%BA%94%E9%83%8E

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海音寺潮五郎は昭和44年(1969年)4月1日、「今後、一切、新聞・雑誌からの仕事は受けない」という旨の引退宣言を毎日新聞上で発表して、世間を驚愕させた。あたかもこの年、1月からNHK大河ドラマとして海音寺の作品を原作とする『天と地と』の放送が開始されており、その影響もあって著作がベストセラーとなっていた最中の、まさに人気絶頂での引退表明であった。原作発表から既に10年近くが経過しているなかで、マスコミの力を借りなければ作品が読まれない状況に不満を抱いての引退宣言であるとの見方が一般的であった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2009年1月22日 (木)

インフルエンザ迅速診断

インフルエンザが流行している。

自分自身はまだ、この冬、罹患してないが、一度 寒気と37.5度の発熱と関節痛があり、自分で細い綿棒を鼻腔に入れて迅速診断キットで判定したが陰性であった。インフルエンザに罹患したら直ちに特効薬を服用したい。でも発病後すぐに検査しても偽陰性がある。

高平 好美先生の報告によると発熱から迅速診断キットが陽性になるまでの時間は14時間程度と推測されるとある。 (No.4242, 2005,日本醫亊新報)

別なHP(http://www.nms.co.jp/cold/kaze6-5.htm)では

「インフルエンザを疑わせる症状があった場合、発熱に気づいてから6時間~18時間以上経過している頃に、迅速診断キットによる診断を試みます。年々、迅速診断キットの感度・特異度ともに改善していますが、発症早期には偽陰性(本当はインフルエンザなのに検査で陽性とならない)になりやすいので、検査を希望しても時間が経過するまで待っていただく事もあります。」とあり、少なくとも発病後6時間以降の検査が望ましいのかもしれない。

特効薬は発病後48時間以内の投薬開始のため、症状の軽減のためには検査もタイミングが難しいということである。

タミフル添付文書から以下引用

「治療に用いる場合には、インフルエンザ様症状の発現から2日以内に投与を開始すること(症状発現から48時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない)。」