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2008年7月17日 (木)

クライマーズ・ハイ

映画「クライマーズ・ハイ」を見て、原作(文芸春秋社)を読んだ。

http://climbershigh.gyao.jp/

http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/22/09/9784163220901.shtml

Wikipediaによると

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E5%B1%B1%E7%A7%80%E5%A4%AB

原作の著者は 横山秀夫氏(1957ー)は、群馬県の上毛新聞社で12年間記者生活を送っている。そのときに遭遇した日航機墜落事故(1985)取材体験をもとに書かれている。

「クライマーズ・ハイ」という題名の意味が映画を見るまで、わからなかった。「ランナーズ・ハイ」、「ランニング・ハイ」という時の「ハイ」と同じようである。「クライマーズ・ハイ」と言って、英語圏で通じるか?

「high」はLongman の英英辞典では、

「a state of great excitement and often happiness produced by or as if by a  drug」

「薬物(覚醒剤か)によってもたらされる異常な興奮状態(しばしば幸福感)」

学生時代に習ったendorphin(脳内神経伝達物質),脳内麻薬

を思い出した。マラソンなど長時間走りつづけると気分が高揚してくる「ランナーズ・ハイ」も視床下部、脳下垂体から分泌されるモルヒネ様物質と同じであろう。

「クライマーズ・ハイ」は日航機墜落事故を新聞記者の立場からとらえている。地方新聞社の記事は県外や外国の記事等共同通信の配信におまかせな部分が多いのではと普段から考えている。独自の記事を書き上げるのにこんなに苦労しているのか?少しだけ、新聞社の見方が変わった。

ところで、「上毛」新聞の「上毛(じょうもう)」という言葉初めて聞いた。

Wikipediaによると

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%AF%9B%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%81%9F

群馬県及び栃木県は古代は「毛」の国といった。のちに、毛の国は「上つ毛の国」と「下つ毛の国」となった。「上野(こうずけ」と「下野」である。上野国(こうずけのくに)は上州(じょうしゅう)または上毛(じょうもう)と呼ぶ。なーるほど。

赤穂浪士にでてくる「吉良義央(きら よしひさ)」が吉良上野介(こうずけのすけ)、幕末の小栗忠順(おぐり ただまさ)が小栗上野介(こうずけのすけ)。

どこかの地方新聞が内容に比べ、「南日本」新聞と大きくでて、いったい全体どの程度大きな発行部数の新聞社かと思わせるのに比べたら、「上毛」新聞という新聞社名は地名が特定できるいい名前に思えてきた。

コメント

はじめまして。谷真人と申します。
真人と呼んでください。

クライマーズ・ハイ、
ぼくも観ました。
報道マスコミ業界の
光と影、
表と裏をもよく描き出していたと思います。
ぼくはローカル局で社員として働いていましたが、
報道には報道の、
制作には制作の、
営業には営業の、
事業には事業の、
技術には技術の、
編成には編成の、
経理には経理の、
総務には総務の、
思惑や立場、視点、言い分が
あります。
そんなことがあったなぁと、
思い出しながら観ました。

南日本新聞は、
制作協力をしたようですね。
南日本新聞の県内発行部数・割合は、
国内でもあまり例を見ないほどの
多さ・高さですから、
「大きく出」たのは、
その意味では正解かもですね。

コメントありがとうございます。
映画を見ていて、人間関係がよく理解できないところもありました。原作読んで、やっと理解できました。映画化にあたり、原作を2時間前後の映画に内容集約するのを見て、すごいなーといつも感心してます。

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