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2009年1月29日 (木)

麻黄

タミフル耐性Aソ連型インフルエンザウイルスが話題になっている。http://mainichi.jp/select/science/news/20090128ddm012040006000c.html

 23都道府県のAソ連型患者121人のウイルスを調べると、1人を除き99・1%で耐性化していた。今月16日の発表では、Aソ連型の割合は36・2%で、耐性化ウイルスが見つかったのは11道府県で、その割合は97・1%だった。」

もうひとつの特効薬リレンザが入手困難になるのかもしれない。

かぜに用いる漢方薬には、葛根湯、桂枝湯、麻黄湯などがある。

日本大学 矢久保 修嗣准教授(和漢医薬学)によると 麻黄湯は発汗がなく、悪寒、発熱、つよい関節痛、筋肉痛のかぜに用いる。

麻黄は 生薬単(原島 広至著、NTS社)によると、「麻」は植物の麻ではなく、食べると舌を麻痺させることが由来、「黄」はマオウが黄緑色のため。

「小児のインフルエンザ治療におけるタミフルと麻黄湯の比較では、A型では、解熱時間、発熱期間、全身症状有期間、全身症状消失時間はいずれも効果は同等で、B型では全身症状消失時間を麻黄湯が有意に短縮。 たっぷりのお湯で服用して、悪寒や冷えをとるとともに水分を補うことで発汗の促進になるのではないかと考えられる。」

麻黄は英語では ephedra herb というが、

ephedrine を分離発見したのは、長井長義(1845-1929)東京大学薬学部教授である。漢方薬の成分が日本人によって初めて解明された。

小青竜湯の「青竜」はマオウのこと、マオウの採取後、日陰で乾かしたときの色が青いことからつけられた。

タミフルやリレンザの代わりに、麻黄湯をインフルエンザの時に服用するといい。(ただし高齢者や循環器系の既往歴がある人、胃腸障害がある人は注意)

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