フォトアルバム

« 2011年4月 | メイン | 2012年12月 »

2011年5月

2011年5月27日 (金)

不活化ポリオワクチン 2

昨日、ポリオのワクチンことをブログに書いて、厚生労働省の「怠慢ぶり」を糾弾したつもりだったが、

「ポリオ不活化ワクチン、承認は早くても来年度に」

先進諸外国に遅ればせながら やっと同調ですか。

http://mainichi.jp/life/health/medical/news/20110527ddm041040165000c.html

 欧米では標準的に使われているポリオ(急性灰白髄炎)の「不活化ワクチン」が国内では未承認になっている問題で、厚生労働省は26日の予防接種部会で、早ければ12年度中に導入する見通しを示した。研究開発を進める複数の国内メーカーが年末から順次、製造販売に向けた承認申請をする予定で、同省は「できる限り迅速に審査する」と説明した。

 新しいワクチンはジフテリア、百日ぜき、破傷風と不活化ポリオの4種混合ワクチン。ポリオは発症すると手足のまひなどの症状が出る。

 ポリオワクチンには、ウイルスを殺した不活化ワクチンと、生きたウイルスを弱毒化させた生ワクチンの2種類があり、現在、国内で使用している生ワクチンは、ごくまれにウイルスが脳や脊髄(せきずい)に達し、まひを起こすことがある。 

「生ワクチン」は効果が高いものの、この10年間で21人がポリオを発症し足にマヒが残るなどしていて、副作用が問題とされていました。

21人の犠牲を1人でも少なくするために、もう少し早く「不活化ポリオワクチン」が導入されると良かったのですが。

一般の人には服やバッグなど 飾り立てるのに 外国ブランド品には目のない方が少なからずいるかと思うが、もう少し 体の安心・安全のために 情報収集をしてほしい。

2011年5月26日 (木)

不活化ポリオワクチン

以前NHKの ニュースで、ポリオ経口生ワクチン(OPV:oral polio vaccine)による稀な副作用で、ポリオになった子供さんが報道されていた。

5月24日南九州市でも、生ワクチン接種が行われた。お話した親御さんからは、どなたからも不活化ワクチンのことを聞かれなかった。欧米を含め先進諸国はほぼ不活化ワクチンで、お隣の中国でも不活化ワクチンへの切り替え中。韓国は不活化、北朝鮮・モンゴルは生ワク。厚生省の認可が下りないのか、国の対応のまずさが残念でならない。一般国民で、このことを知るひとは少ない。医師のある割合は知っている。

米国疾病対策予防センターCDC(center for disease control and prevention)の勧告によると、米国では2000年1月1日から全州で「不活化ワクチン」になり、生ワク(OPV)はもはや勧められないと勧告している。

日本では、1981年以降、野生株によるポリオの発症は幸いにしてなく、日本で現在 発症するポリオはワクチン関連麻痺。数十万人に1人の発症。まさにロシアンルーレット。

Albert Sabin博士が開発したこの生ワクチンの果たした役割は非常に大きいことは十分理解している。 

不活化ポリオワクチンを日本で、鹿児島で受けようとしたら、大変面倒である。鹿児島で接種できる医療機関あるのかしら?輸入不活化ワクチンの副作用に対する公的補償体制も不備である。

まさに生ワクチン(OPV)が悪いことが知りながら、それに関わる厚生省、自治体、医師など悪いと知りながら「不作為の作為」 怖いことである。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~polio/vaccine.html

2011年5月10日 (火)

奈良国立博物館

Img_1539 2011年5月1日

重要文化財「旧帝国奈良博物館本館」

いつか正倉院展見たいのであるが、なかなか 行ける機会が無い。

「明治28年(1895)に竣工。設計は、京都国立博物館と同じ片山東熊(とうくま)。様式はルネッサンス高揚期のそれによっており、西玄関周りの装飾は意匠的にも優れ、明治中期の建築として代表的。」

Img_2263 こちらは京都国立博物館、なるほど似ている。

片山東熊(1854-1917)は、これらの他に、赤坂離宮(現・迎賓館)も作っている。なるほど、優れた建築家である。

麝香藤(じゃこうふじ)

Img_1742 2011年5月1日

奈良 春日大社萬葉植物園

「麝香藤」:何と読むんだろう。自宅に帰って、漢和辞典を調べてやっとわかった。

「麝香」(じゃこう):麝の腹部にある鶏卵大の香嚢からとった香料。薬用としても使われる。

「麝香鹿」(じゃこうじか):鹿の一種で、鹿よりも小さく、角がない。その腹部から香料の麝香が取れる。

香りを嗅いだか忘れてしまった。

「春日大社は藤原氏の氏神で、フジ(藤)はその象徴であり、大切に扱われてきた。」昨年、春日大社を初めて訪れたとき、巫女さんが、藤の花を髪にさしてきれいだったことを思い出した。

2011年5月 9日 (月)

庚申地蔵

Img_2288 加世田の益山八幡神社には「庚申地蔵」があった。

説明文には「昔、庚申(かのえ さる)の日に、身を慎む庚申信仰があり、その一環として貞享2年(1685)に建てた。」

「庚申信仰」とは?

「中国の道教では、人中に潜む「三尸の虫(上尸=頭、中尸=腹、下尸=足)は、庚申の夜、人が眠りにつくと天に昇り、天帝にその罪を告げ、天帝は罪の軽重に応じて、その人の寿命を決めていくといわれる。そこで、長生きを願う人々は、この日は眠らずに夜籠して身を慎んだという。
これが日本に伝わり、奈良時代末頃から貴族を中心に定着した。夜を徹するための趣向を凝らしたさまざまな遊びは、「源氏物語」「枕草子」「栄華物語」などにも描かれている。」

このことを知ったときに香港の旧正月の話の中の「竈の神様」を思い出した。

「Most Chinese families have a picture of the Kitchen God. A week before Chinese New Year he goes for "home leave" to heaven and there reports to the Jade Emperor on the doings of the household. He returns just in time for the New year's celebration-the most important of all Chinese festivals」

中国の旧正月の風習は長崎でも見られるが、日本の庚申信仰、もう後世に伝えることが私の周りでは難しくなってるようだ。

益山八幡神社

Img_2276 Img_2279 Img_2280 南さつま市加世田益山地区に「益山八幡神社」はある。初めてこの神社を訪れたときに驚いたのは、鳥居が二つ並列にあることだった。

教育委員会の説明では、「1100年岩清水八幡宮の神霊を捧持して、中小路に建てたが、1478年にこの地に移設。毎月の祭りの当番にあたった門には、特別に田が与えられた。明治以降に本田、二田、三田、霜田などの姓が生まれた。又、岩清水八幡宮ゆかりの放生会姓もこの地に残っている。明治43年鳥居が横に並ぶ特色のある南方神社と合祀したので、現在鳥居が2基横に並んで立っている。」

鳥居のすぐ後ろの阿吽の像が廃仏毀釈によると思われる頭部や腕の欠損している。なんとも馬鹿げた時代だったことを想起させる。

並列した2基の鳥居、これから他の南方神社を訪れる際は気をつけてみよう。

2011年5月 6日 (金)

御衣黄(ぎょいこう)

Img_1561 Img_1751 Img_1753

2011年5月1日曇り

奈良市春日大社の萬葉植物園。入り口の前で、「よいこ桜が見頃です。」と聞こえる。うーん、実は 御衣黄(ぎょいこう)桜が見頃と言っているのを聞き違えていた。

御衣黄(ぎょいこう)

「鬱金(うこん)」と共に2種類ある緑の桜の一つ。大島桜の系統の八重桜で花の中心から赤い筋が花びらに入り、ピンク色に染まって、花の形のまま散り落ちる。天皇陛下がお召しになられる衣装「衣黄(いこう)」から名がつくほど昔から日本にある桜。

桜は「山桜」、「染井吉野」、八重桜、しだれ桜しか知らなかったけど、こんな上品な名前の桜があるものだ。

日を改めて訪れた長谷寺(奈良)、鞍馬寺(京都)でも、見ることができた。

Wikipediaによると

「江戸時代に京都仁和寺で栽培されたのがはじまり。貴族の衣服の萌黄色に近いためとある」

萬葉植物園では、係員の方が丁寧に説明してくれた。桜の木は、木と木の間を7m以上離して植えないと、成長が妨げられて、枯れたり、いい花芽をつけないそうだ。なるほど。川辺の岩屋公園には3本のしだれ桜があり、今年は花が少なかったけど、肥料が少ないだけではなく、桜の木と木の間が近すぎるのも悪いことのようだ。