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2009年10月

2009年10月13日 (火)

テンナンショウ

10月12日月曜日

新湯入り口から新燃岳、獅子戸岳の鞍部に向かう林道沿いで見かけた花。先週、行った高千穂河原、矢岳、竜王山のルートでも見かけた。今回、途中、出会った人から、花の名前を聞かれて知りませんと返事して、気になって調べてみた。大工園 認著「霧島の花ごよみ」(南日本新聞社)によると、「5月から6月上旬に開花するサトイモ科のツクシヒトツバテンナンショウ」のようである。

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茎は、蒟蒻芋にもどことなく 似ている。赤黒い色をした実の部分は不気味。

よく似た種類に「マムシグサ(蝮草)」があり、「塊茎」から漢方薬の「半夏(ハンゲ)」が抽出されるようである。

半夏厚朴湯、六君子湯、小青竜湯に含まれる「半夏」の名前は、夏至から11日目(7月2日頃)の「半夏」に生えるので、そう呼んだらしい。(「生薬単」NTS社)

炭化木

10月12日(月)体育の日。晴れ時々曇り。

「炭化木谷(たんかぼくだに)」 

D先輩からの電話で聞いた地名が、うまく聞き取れなかったことが、気になっている。1週間前、高千穂河原から矢岳、竜王山に登り、炭化木谷へのルートを探したが、標識がわからず、断念。それならば、逆の新湯側からアプローチ。

新燃岳、獅子戸岳の鞍部に向かう途中、二つ目の川を渡ったところに、「炭化木」の標識に気づいた。

Img_2873 Img_2874 「1716~17年に新燃岳で起こった噴火の時に、火砕流にのみ込まれて、立ち木のまま炭になった木」とある。

約300年の歴史を感じさせる。1716年というと7代将軍徳川家継の死により、吉宗が8代将軍に就任し、元号が正徳(しょうとく)から享保に代わっている。

炭化木は普通の炭と比べて、断片が薄い感じがするが、言われないと 肉眼では見分けがつかないだろう。

こういうのは「放射性炭素年代測定」法を用いて、年代を推定しているのであろうか?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E6%80%A7%E7%82%AD%E7%B4%A0%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E6%B8%AC%E5%AE%9A

新燃岳、獅子戸岳の鞍部から大幡山に向かって、「炭化木谷」「竜王山」へのルートを探したが、今回も見つからなかった。「炭化木」に出会えたのは、「炭化木谷」を2週続けて探している私に神様からのご褒美に思えた。

2009年10月 5日 (月)

矢岳

10月4日(日)晴れ

山の師匠 D先輩に教えてもらって、矢岳(1131m)を初めて登る。

高千穂河原を10時半頃 出発。古宮址(ふるみやあと)の左側から登山道を入って行くのだが、出発点の標識が無く、戸惑う。山の師匠 D先輩がメールで「神社階段下を左に行き、小川を横切る」と教えてもらっていたので、ゆっくり探して やっと見つかる。中岳、高千穂の峰のルートの表示はあるが、矢岳へのルート表示が無いのは困る。

Img_2817 Img_2818大幡山岳会が作ってくれた標識はありがたかったが、矢岳と竜王山のT字路に向かうルートと皇子原に向かうルートの分岐部で迷って、間違って?皇子原コースから矢岳に登るコースを選択してしまい、急斜面を降りて登って大変だった。昔あったアスレチックコースかと思った。なんとか、ミカエリソウの草花を見ながら矢岳の頂上にたどり着く。

途中会ったのはわずか 五名。

Img_2834 Img_2835 右端が夷守岳(1344m)、その左が大幡山(1353m)、大幡はだいぶ前に登ったことがあるが、夷守岳はまだ登ったことがない。矢岳の頂上で出会った60代後半とおぼしき女性二人連れは山に詳しく、夷守岳は「夏はまむしが多いのよね」。蛇嫌いの私には鬼門の山である。13時頃 昼食の弁当(ほか弁の幕の内大盛)を食べ、竜王山に登頂(というほどの 矢岳からの高低差は無い)。竜王山頂上からはほとんど周りの山が見えなかった。竜王山から炭化木谷に向かうルートがあるらしいが、道や標識がわからず、時間に余裕も無く、あきらめた。

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赤い実をつけた木は「ヤマボウシ」というそうだ。熟した実はおいしいそうだが、私のはまだ熟してなくて美味しくは無く、吐き出してしまいました。

ヤマボウシはみずき科で、白い花を咲かせ、白い頭巾をかぶった山法師に見立てたらしい。ぴんと来ません。

竜王と矢岳の中間のT字分岐部から涸谷に下る。 Img_2841 こちらのルートがずっと楽だ。少し歩くと 友人のSさんと会う。彼も 私同様 D先輩にそそのかされて?ミカエリソウを見に矢岳に向かう。でも もう15時過ぎ。聞けば、14時過ぎに高千穂河原出発。間違わずに、来てるとはいえ、これから矢岳に登って帰るとすると時間大丈夫?

(あとで 電話があり、T字分岐部で、引き返し 矢岳に登らなかったとのこと。無事で正解だったと思う。)

Img_2843 この木はケナシアオハダ(もちのき科)?「毛無青肌」(葉の裏面の脈に沿って毛が無いもの) つい赤い実に目がいって、木の名前が正確かは不明。

行きは一人での初めてのコース。行き帰り、出会ったのは7-8名。帰りは行きと途中から同じだったので、安心して帰れた。16時半に高千穂河原の駐車場にたどりつき、途中 温泉に入って帰った。

環境省の自然公園財団 「高千穂河原ビジターセンター」と「高千穂河原パークサービスセンター 」と似たようなご立派な2つの「箱物」より、お金はあまりかからないと思うが、安心、安全の標識をきちんと整備して、初心者が 道に迷わないようにしてほしい。

ミカエリソウ

10月4日日曜日晴れ

山登りの師匠 D先輩のお友達のブログで、紹介されてた「ミカエソウ」を見に、一人、初めての矢岳(1131m)に登り 山頂付近に群生する「ミカエリソウ」に出会った。

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「ミカエリソウ」は「見返草」:振り返ってみるほど美しいからその名がついたそうです。

江戸時代の浮世絵師 菱川師宣の「見返り美人画」は有名であるが、「見返草」は最近、初めて知った。

大工園 認著「霧島の花ごよみ」(南日本新聞社)によると、

「オオマルバノテンニンソウ」(しそ科):別名 「ミカエリソウ」とある。

口に出して「オオマルバノテンニンソウ」と話しても

わかりにくいが 漢字で書くと「大丸葉の天人草」。

「大丸葉」は丸型の大きな葉が名前の由来のようである。

「天人(てんにん)」は天上界の人。都の人。

最近、ひらがなや カタカナの地名が増えているが、「意味」を表記する漢字の大事さを考えさせられた。

私が ミカエリソウを「見返草」の名前にふさわしく感じたかは?