ピロリ菌
日本ヘリコバクター学会は1月23日に「胃がん予防のため、胃の粘膜に細菌ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)がいる人は全員、薬で除菌することを勧める。新指針では、ピロリ菌が胃粘膜にいる状態を「ヘリコバクター・ピロリ感染症」と位置づけ。除菌は胃潰瘍(かいよう)の治療や胃がん予防に役立つなど、「強い科学的根拠があり、強く勧められる」と発表した。 http://www.asahi.com/science/update/0123/TKY200901230405.html
日本では約5千万人がピロリ菌の感染者といわれる。除菌には通常、抗菌剤など3種類の薬を1週間のむ。
Medical tribune(2009年1月26日掲載)によると、除菌対象者をH.pylori陽性者すべてに拡大。
H.pylori除菌の適応疾患とエビデンスレベルでは
疾患名 エビデンスレベル
胃・十二指腸潰瘍 Ⅰ
特発性血小板減少性紫斑病(ITP) Ⅰ
萎縮性胃炎 Ⅰ
機能性ディスペプシア Ⅰ
早期胃がんに対する内視鏡的治療後胃 Ⅱ
胃過形成ポリープ Ⅱ
逆流性食道炎 Ⅱ
胃MALTリンパ腫 Ⅲ
鉄欠乏性貧血 Ⅲ
慢性蕁麻疹 Ⅲ
*Ⅰ:システマティックレビュー/メタ解析
Ⅱ:1つ以上のランダム化比較試験
Ⅲ:非ランダム化比較試験
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