フォトアルバム

« 2008年6月 | メイン | 2008年8月 »

2008年7月

2008年7月31日 (木)

G.G.佐藤

ソフトバンクファンである私が、ホークスの選手以外で気になっている選手の一人が、G.G.佐藤(西武ライオンズ)(1978生)である。

http://www.seibulions.jp/team/player/detail/46.html

ヒーローインタビューが ユニークである。名前と風貌から、南米の2世か3世かと思っていた。

本名は佐藤 隆彦(さとう たかひこ)。

Wikipediaによると

http://ja.wikipedia.org/wiki/G.G.%E4%BD%90%E8%97%A4

名前の由来は 中学生時代に、同級生から、顔貌が「爺(じじ)くさい」からとのこと。

なーんだ。「G.G.」でなく、「爺爺」とすれば間違えないのに、なんともユニークな登録名である。

オールスター前の前半戦終了した時点(7月31日)で、打率 0.309(7位)、打点 62点(9位)、本塁打 21本(4位)。

ペナントレースの優勝は、ホークスに譲って欲しいが、オリンピックや個人タイトルでは頑張ってほしい選手である。

2008年7月30日 (水)

Campylobacter jejuni

テレビで、タレント「たむけん」の焼き肉店で食中毒の報道があった。

朝日新聞によると

http://www.asahi.com/national/update/0728/NGY200807280006.html

「名古屋市中区錦3丁目でタレントたむらけんじさんが経営する焼き肉店「炭火焼肉 たむら 名古屋店」で食事をした男性客4人が下痢や発熱などの食中毒症状を示した。患者の便から細菌のカンピロバクターが検出され、同市は28日、食中毒と断定、再発防止策が確認されるまで営業禁止にした。4人は快方に向かっているという。  市食品衛生課によると、18~21歳の4人が14日午後8時ごろに生レバーやユッケ、ユッケビビンバなどを食べた。4人は16日午後5時ごろから下痢や発熱などを訴え、うち1人は1日入院した。  カンピロバクターは鶏、牛、豚などの腸管にすみつき、食中毒の原因菌。牛レバーが原因のケースもある。市は加熱処理して食べるよう指導している。 」(以上 引用)

私が気になったのは、タレントたむらけんじの謝罪会見で、

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20080729-389431.html

「生肉に対する僕の認識の甘さが原因です。カンピロバクター菌も初めて知ったぐらい。従業員は僕が口をすっぱくして、衛生管理の徹底を言っているので、しっかりやってくれていた。」

焼肉店の経営者が「カンピロバクター菌も初めて知ったぐらい。・・・衛生管理の徹底・・・。」

彼は調理師の資格を持っているのかどうかは知らないけど、食中毒を起こす起因菌を知らないのかな?「サルモネラ、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、カンピロバクター、病原性大腸菌など」、ウイルスではノロウイルス他。

食の安全性が社会問題になっているのに、不見識としか言いようがない。

彼の芸を見ていて、どこがおもしろくて、TVによく露出しているのが理解できないでいたが、今回の食中毒事件やその謝罪会見でなるほどやっぱり理解不能の芸人ならではである。

Campylobacter jejuni

campylos ( curved)+ bactron (rod) らせん状桿菌

jejuniは jejunum(空腸由来)か。

東京都福祉保健局健康安全室健康安全課食品医薬品情報係のHPにカンピロバクター食中毒のことが詳しく書かれている。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hyouka/campylo/index.html

それによると

Q.カンピロバクター食中毒の原因になりやすい食品は、次のうちのどれでしょうか?

1、魚介類、2、生野菜、3、鶏肉、4、牛肉

答えは「鶏肉」

鶏の消化管によくいる菌で、鶏肉の4割から6割に付着。

熱に弱く、十分加熱調理すれば、菌は死んでしまう。

鹿児島県人は、鶏の刺身を食べるのが好きな方が多い。十分、気をつけてほしい。

厚生労働省のHPでは

http://www.mhlw.go.jp/qa/syokuhin/campylo/index.html

牛の生レバーでの汚染例が書かれている。

ロシアン・ルーレットではないが、牛生レバーの好きな人は勇気を持って?食べていただきたい。

厚生労働科学研究食品安全確保研究事業「食品製造の高度衛生管理に関する研究」主任研究者:品川邦汎(岩手大学教授)において、健康な牛の肝臓及び胆汁中のカンピロバクター汚染調査を行ったところ、カンピロバクターは、従来、胆汁には存在しないと考えられていましたが、胆嚢内胆汁236検体中60検体(25.4%)、胆管内胆汁142検体中31検体(21.8%)、肝臓では236検体中27検体(11.4%)が陽性であることが示されています。また、肝臓中のカンピロバクターの菌数は平均で10~55個/g(部位による)でした。(以上引用)

2008年7月28日 (月)

レディ・ジョーカー

高村 薫(1953-)の「レディ・ジョーカー」(毎日新聞社、1997年)を読んだ。 これまで、「神の火」と「マークスの山」を読んでいる。

dvdになっている映画作品はやはり、2時間くらいにおさまる原作ではないのでハズレか。

グリコ・森永事件を参考にして、「麒麟麦酒」がモデルになっているようである。被差別部落問題も本書のテーマの一つ。10年以上前の作品であるが、読み応えがある。

サウンドメイツ

7月26日(土)南九州市知覧文化会館にて、「サウンドメイツ・ジャズオーケストラ」演奏会を聞きに行きました。

本年2月9日に鹿児島県文化センターでのコンサート、初めて聞いてファンになりました。文化センターでの演奏会は平成19年度かごしま夢舞台支援事業(財団法人鹿児島県文化振興財団)によるものでした。たくさんの人がサウンドメイツの地元川辺だけでなく、県内各地から来てくれて素晴らしかった。

知覧での演奏会は南九州市生涯学習講座の一貫として行なわれ、500人あまりの観客の前で、普段生演奏を聞く機会の少ない我々には心地よいひと時であった。結成28年、現在約20名の音楽好きのいろんな職種のメンバーが集まって、歌謡曲をジャズにアレンジしたものや、スタンダードなジャズの名曲を約1時間半聞かせてくれた。演奏する人たちの笑顔が素晴らしかった。

耳鼻科のA先生は、ご本人がトランペット、綺麗な奥様がピアノを演奏。放射線技師の男性は、新婚の奥様も同じメンバー、夫婦で音楽を奏でる、なかなかできないことである。遠路はるばる鹿屋から加わっているメンバーも紹介された。

川辺高校の吹奏楽部OB,OGが主体となっていると聞く。

無芸の私にはうらやましい才能集団である。

映画「Swing Girls」も高校生ジャズバンドの創設の楽しい映画であった。

http://www.swinggirls.jp/index.html

Sound-Mates も Swing Girlsに負けない楽しい仲間であろう。演奏会が終わった後のお酒もきっと美味しかったでしょう。

これからも 頑張ってください。

2008年7月25日 (金)

心臓しんとう

心臓振盪(しんぞう しんとう)は脳振盪に比べて、耳なじみのない言葉です。

昨日、東邦大学医療センター大橋病院循環器内科教授 杉 薫先生の「心臓突然死の予防」 という演題の講演会を聞く機会がありました。その中で commotio cordis(cardiac concussion)(心臓振盪)の話が少しだけありました。

鹿児島県の高校野球、今年の夏の甲子園代表が鹿児島実業に決まりました。事例は少ないですが野球の打球が選手の胸にあたり、心肺停止状態になった話聞いたことないでしょうか。不幸にして亡くなった事例、幸にもAEDなどで救命できた事例など。

心臓振盪に関しては 戸田中央総合病院の輿水 健治(こしみず けんじ)先生のHPの記事が詳しいです。

http://www.chuobyoin.or.jp/shinzou-shintou/050618koshimizu.html

心臓振盪の診断基準は

Marton.et al(JAMA, 287, 1142-1146,2002)によると

1, 心停止直前に前胸部に非穿通性の衝撃を受けている。

2, 発生の状況が詳細に判明している

3, 胸骨、肋骨、心臓に構造的損傷がないこと

4, 心血管系に既存の異常がないこと

心電図では、多くは心室細動が発生しているようである。

心室細動発生については

1、鈍的外力が心電図上T波の頂点15-30msec前に加わる必要

2, 鈍的外力となるボールは硬いほうが発生しやすい

3, 心臓の直上にある胸壁に打撃が加わると発生しやすい胸郭の形成途上にある子供に発生しやすい。

対処として

最も重要なことは 早期除細動。2004年7月から日本で一般市民にAED(automated external defibrillator)(自動体外式除細動)の使用が認められました。

除細動が1分遅れると心室細動の治療成功率が7-10%減少。

1、心臓振盪は健康な子供におこる

2、心臓振盪は軽い衝撃でもおこりる

3、発症したらまずAED(自動体外式除細動)の手配を行なう。

4、bystander CPR(cardiopulmonary resuscitation) そばにいる人が迅速に心肺蘇生をする。

bystander: a person standing near, but not taking part in, what is happening.

5、AED(自動体外式除細動)がいつでも使える環境をつくる

つまり、AEDが社会に普及していることを基盤に、一般人でも、心臓マッサージ、気道確保、AEDの使用法に慣れることが大事なようである。

スポーツをしていて、致命的なイベントはどうしてもある確率起きてしまう。発症率を下げることはもちろんであるが、起きた時の対処法を一般人も少しは知っておく必要がありそうである。


 

2008年7月17日 (木)

クライマーズ・ハイ

映画「クライマーズ・ハイ」を見て、原作(文芸春秋社)を読んだ。

http://climbershigh.gyao.jp/

http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/22/09/9784163220901.shtml

Wikipediaによると

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E5%B1%B1%E7%A7%80%E5%A4%AB

原作の著者は 横山秀夫氏(1957ー)は、群馬県の上毛新聞社で12年間記者生活を送っている。そのときに遭遇した日航機墜落事故(1985)取材体験をもとに書かれている。

「クライマーズ・ハイ」という題名の意味が映画を見るまで、わからなかった。「ランナーズ・ハイ」、「ランニング・ハイ」という時の「ハイ」と同じようである。「クライマーズ・ハイ」と言って、英語圏で通じるか?

「high」はLongman の英英辞典では、

「a state of great excitement and often happiness produced by or as if by a  drug」

「薬物(覚醒剤か)によってもたらされる異常な興奮状態(しばしば幸福感)」

学生時代に習ったendorphin(脳内神経伝達物質),脳内麻薬

を思い出した。マラソンなど長時間走りつづけると気分が高揚してくる「ランナーズ・ハイ」も視床下部、脳下垂体から分泌されるモルヒネ様物質と同じであろう。

「クライマーズ・ハイ」は日航機墜落事故を新聞記者の立場からとらえている。地方新聞社の記事は県外や外国の記事等共同通信の配信におまかせな部分が多いのではと普段から考えている。独自の記事を書き上げるのにこんなに苦労しているのか?少しだけ、新聞社の見方が変わった。

ところで、「上毛」新聞の「上毛(じょうもう)」という言葉初めて聞いた。

Wikipediaによると

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%AF%9B%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%81%9F

群馬県及び栃木県は古代は「毛」の国といった。のちに、毛の国は「上つ毛の国」と「下つ毛の国」となった。「上野(こうずけ」と「下野」である。上野国(こうずけのくに)は上州(じょうしゅう)または上毛(じょうもう)と呼ぶ。なーるほど。

赤穂浪士にでてくる「吉良義央(きら よしひさ)」が吉良上野介(こうずけのすけ)、幕末の小栗忠順(おぐり ただまさ)が小栗上野介(こうずけのすけ)。

どこかの地方新聞が内容に比べ、「南日本」新聞と大きくでて、いったい全体どの程度大きな発行部数の新聞社かと思わせるのに比べたら、「上毛」新聞という新聞社名は地名が特定できるいい名前に思えてきた。

2008年7月 2日 (水)

茨の木(いばらのき)

さだまさし著「茨の木」(幻冬舎)を読んだ。

http://www.sada.co.jp/book.html

http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=102052

さだまさしは 吉田正美とのDUOの「グレープ」(1972-76)の頃の曲が、一番好きだったかもしれない。ライブやラジオ放送での話術もうまいが、言葉をよく知っているためか、小説を書かせても、なかなかのものである。今回の作品は、さだ が 小さい頃から習って賞までとったバイオリンが題材である。個人的には彼の書いた小説では「眉山」が一番、「解夏」が二番だろうか。映画の影響も大きいかもしれない。又、「精霊流し」以来の4番目の映画化になるかもしれない。

その前に読んだ「眉山」(幻冬舎)が原作も映画も感動したので、新作を読みたくなって、読んだ。「眉山」では、末期がんにおかされた江戸っ子の母親が原作、映画ともに良かった。(映画では宮本信子演) 涙、涙、涙であった。

http://bizan-movie.jp/index.html

「解夏」(げげ)(幻冬舎)

http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=100625

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=4224

映画ではベーチェット病で視力低下していく主人公を演じた大沢たかおも上手だったが、舞台となった長崎の風景(お寺や墓地など)が良かった。