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2008年7月30日 (水)

Campylobacter jejuni

テレビで、タレント「たむけん」の焼き肉店で食中毒の報道があった。

朝日新聞によると

http://www.asahi.com/national/update/0728/NGY200807280006.html

「名古屋市中区錦3丁目でタレントたむらけんじさんが経営する焼き肉店「炭火焼肉 たむら 名古屋店」で食事をした男性客4人が下痢や発熱などの食中毒症状を示した。患者の便から細菌のカンピロバクターが検出され、同市は28日、食中毒と断定、再発防止策が確認されるまで営業禁止にした。4人は快方に向かっているという。  市食品衛生課によると、18~21歳の4人が14日午後8時ごろに生レバーやユッケ、ユッケビビンバなどを食べた。4人は16日午後5時ごろから下痢や発熱などを訴え、うち1人は1日入院した。  カンピロバクターは鶏、牛、豚などの腸管にすみつき、食中毒の原因菌。牛レバーが原因のケースもある。市は加熱処理して食べるよう指導している。 」(以上 引用)

私が気になったのは、タレントたむらけんじの謝罪会見で、

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20080729-389431.html

「生肉に対する僕の認識の甘さが原因です。カンピロバクター菌も初めて知ったぐらい。従業員は僕が口をすっぱくして、衛生管理の徹底を言っているので、しっかりやってくれていた。」

焼肉店の経営者が「カンピロバクター菌も初めて知ったぐらい。・・・衛生管理の徹底・・・。」

彼は調理師の資格を持っているのかどうかは知らないけど、食中毒を起こす起因菌を知らないのかな?「サルモネラ、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、カンピロバクター、病原性大腸菌など」、ウイルスではノロウイルス他。

食の安全性が社会問題になっているのに、不見識としか言いようがない。

彼の芸を見ていて、どこがおもしろくて、TVによく露出しているのが理解できないでいたが、今回の食中毒事件やその謝罪会見でなるほどやっぱり理解不能の芸人ならではである。

Campylobacter jejuni

campylos ( curved)+ bactron (rod) らせん状桿菌

jejuniは jejunum(空腸由来)か。

東京都福祉保健局健康安全室健康安全課食品医薬品情報係のHPにカンピロバクター食中毒のことが詳しく書かれている。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hyouka/campylo/index.html

それによると

Q.カンピロバクター食中毒の原因になりやすい食品は、次のうちのどれでしょうか?

1、魚介類、2、生野菜、3、鶏肉、4、牛肉

答えは「鶏肉」

鶏の消化管によくいる菌で、鶏肉の4割から6割に付着。

熱に弱く、十分加熱調理すれば、菌は死んでしまう。

鹿児島県人は、鶏の刺身を食べるのが好きな方が多い。十分、気をつけてほしい。

厚生労働省のHPでは

http://www.mhlw.go.jp/qa/syokuhin/campylo/index.html

牛の生レバーでの汚染例が書かれている。

ロシアン・ルーレットではないが、牛生レバーの好きな人は勇気を持って?食べていただきたい。

厚生労働科学研究食品安全確保研究事業「食品製造の高度衛生管理に関する研究」主任研究者:品川邦汎(岩手大学教授)において、健康な牛の肝臓及び胆汁中のカンピロバクター汚染調査を行ったところ、カンピロバクターは、従来、胆汁には存在しないと考えられていましたが、胆嚢内胆汁236検体中60検体(25.4%)、胆管内胆汁142検体中31検体(21.8%)、肝臓では236検体中27検体(11.4%)が陽性であることが示されています。また、肝臓中のカンピロバクターの菌数は平均で10~55個/g(部位による)でした。(以上引用)

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