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2008年2月23日 (土)

ソフトドリンク、果糖と痛風

妙なタイトルである。私は痛風発作は経験していないが、アルコールと高尿酸血症、痛風との関係は有名である。NHKの「きょうの健康」2008年1月号では、東京女子医科大学の谷口敦夫准教授によると尿酸値に影響をしないと考えれるアルコール摂取量の目安を「純アルコール換算」で1日の適量を20g以内(25度の焼酎120ml、ビール500ml以内)。週2日は休肝日をつくることが望ましいと説明している。

BMJで、ソフトドリンク、果糖の摂取量と痛風危険性について報告がありました(BMJ 2008;336:309-312)。痛風発作のない46393人の男性を12年間フォロー。755人で痛風発病(1.6%)。砂糖で甘味をつけたソフトドリンクの摂取量が増えると痛風の発病が増えた。砂糖で甘味をつけたソフトドリンクを月に1杯以下の場合に比べ、週に5―6杯では1.29倍、毎日1杯では1.45倍、1日2杯以上では1.85倍痛風発作が増えた。ダイエット・ソフトドリンクは痛風発症の危険が無かった。果糖摂取を5段階に分けると、少ないほうから多い人に比較して、1.00, 1.29, 1.41, 1.84倍と痛風の危険度が増した。果糖の摂取に貢献するものとして、果汁100%ジュースや果糖の多い果物(りんごやオレンジ)の摂取量が増えると痛風の発症が多くなった。

痛風の人はアルコールの飲みすぎも、砂糖で甘味をつけたソフトドリンク、果糖の多いジュース、果物の過剰摂取も痛風発作と関連がある。

結局、痛風の患者さんは、何を飲めばいいのか。お茶、ウーロン茶、シュガーレス珈琲、紅茶だろうか?私はダイエットコーラは痛風に関係がないという報告があっても、好きでないので飲まない。

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