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2008年8月25日 (月)

ピカレスク 太宰治伝

猪瀬直樹著「ピカレスク 太宰治伝」

http://www.inose.gr.jp/list/index.html

彼のHPによると

「太宰治って、こんな人だったのか!まったく新しい視点から描かれた太宰と井伏、二人の作家のミステリアス悪漢物語。
「井伏さんは悪人です」。太宰が遺書に書いた言葉の意味は何だったのか?親兄弟、友人知人を騙り、窮地に陥る度に自殺未遂を起こした太宰。その太宰を冷徹に観察し、利用した井伏。二人の文士は、ともに「悪漢」であった。師弟として知られる井伏鱒二と太宰治の、人間としての素顔を赤裸々に描く傑作評伝ミステリー」

ピカレスク小説:私には耳なじみの無い言葉。Wikipediaによると、「16~17世紀のスペインを中心に流行した小説の形式。悪漢小説、悪者小説。」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%AF%E5%B0%8F%E8%AA%AC

太宰治(1909-1948)はわずか38年間の短い生涯である。「斜陽」(1947)や「人間失格」(1948)は有名であるが、読んだことが無い。小学校の教科書で読んだ「走れメロス」(1940)はその当時、外国の作品と思っていました。

太宰治は本名:津島 修治。大地主の子供として生まれいるが、金銭感覚に乏しく借金を踏み倒したり、女性と自殺未遂を何度も繰り返したり、女性関係が乱れている。

その頃、菊池寛によって作られた芥川賞を受賞するべく、運動をしたり、受賞できなかったら、審査員を誹謗中傷したりしている。

野口英世(1876-1928)は有名な細菌学者であり、子供の頃、伝記を読んだこともあるが、渡辺淳一著「遠き落日」を読むと,借金を踏み倒して、人格的には問題がある人のようで、太宰治もこの小説を読むとだいぶイメージが変わった。

津島雄二衆議院議員(1930-)は、太宰の長女園子(石原美和子の子)の夫。

随筆家 太田治子氏(1947-)は愛人太田静子氏(1913-1982)の子供. 治子の治は太宰治から一字もらっている。

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