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2008年4月

2008年4月25日 (金)

百日咳

百日咳は、診たことないですが、どうも流行のきざしがあるようです。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200804/506259.html

「4月7日から13日の定点報告数が、過去10年の同時期と比較して、最も高い水準にある。福井県、千葉県、広島県で多い。」

鹿児島県環境保健センターも、鹿児島県内で成人患者が増加していて、咳が長引く場合は早めの医療機関受診を勧めています。

http://www.pref.kagoshima.jp/kenko-fukushi/kenko-iryo/kansen/hasseidoko/week/kansenshuho12.html

三種(DPT)混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風)の最終接種は、鹿児島市では、早くて2~3歳。遅くてもせいぜい7歳6ヶ月でしょうか。保育園、幼稚園等の集団生活を始める前の接種を推進している。http://www.city.kagoshima.lg.jp/_1010/shimin/2kenko_hukushi/2-3kenkou/2-3-4yobosessyu/0000793.html

三種(DPT)混合ワクチンを接種していても百日咳にかからないと安心するわけにはいかないようである。接種後、百日咳への感染が無ければ、百日咳抗体価は10年で減衰してくる。そのため、青年期以降の感染は決して低くないといわれてます。

マクロライド系抗菌薬投与は、菌体除去に有効で、周囲への感染を防ぐための投与で、百日咳毒素が引き起こす咳嗽は、抗菌薬を痙咳期に投与しても症状の軽減しないのはつらい。

長引く咳を診たら、喘息、結核、逆流性食道炎、マイコプラズマ、クラミジアニューモニア等の他に、百日咳も考慮しないといけないですね。

米国では、2005年より11~18歳を新たにワクチンの追加接種が推奨されましたので, 日本もいいところは早く追随してほしいものです。