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2008年1月16日 (水)

睡眠時無呼吸症候群と心筋梗塞・脳梗塞との関係

「早く気づいて睡眠時無呼吸症候群」

日本大学 赤柴恒人教授

NHKのTVで2007年11月29日に放送された「きょうの健康」より

睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、心筋梗塞などで死亡する確率が健康な人より高く、寿命が短いという報告があります。

重症の睡眠時無呼吸症候群でも、治療されずに放置されているケースがありますが、治療したほうがいいですよという論文です。

この引用文献が下記です。

専門的な用語と誤訳はご容赦ください。

Marin, Lancet, 2005, 1046-1053

「閉塞型睡眠時無呼吸症候群の男性における長期心血管イベントの発症率:持続的陽圧呼吸の治療の有無による」

264人の健康男性、377人の単純性いびきのヒト、403人の軽症・中等症の閉塞型睡眠時無呼吸症候群(SAS)のヒト、235人の未治療の重症SASのヒト、372人の治療群のヒトを対象にして、致死的心血管イベント(心筋梗塞、脳梗塞)及び非致死的イベント(非致死的心筋梗塞、非致死的脳梗塞、冠動脈バイパス術、冠動脈造影術)の発症率を平均10.1年間調べた。

未治療の重症の閉塞型無呼吸では、健康人と比較して致死的心血管イベントの危険性が2.87倍、非致死的な危険性が3.17倍と高くなる。

結語:男性では重篤な閉塞型睡眠時無呼吸のヒトでは、致死的もしくは非致死的心血管イベント(心筋梗塞、脳梗塞)の危険が増える。持続的陽圧呼吸治療により、その危険度は減少した。

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